2011年12月31日土曜日

「新年を迎えて」

Blog-(26)
1-1-2012
「新年を迎えて・・・」
 皆様、新年おめでとうございます。今年が祖国、日本にとって「より良い一年間」になりますように、心から願っております。
 さて、昨年は実に悲しい一年間でした。天災津波に人災原発、無能な総理と閣僚、経済界の無責任、円高不況、それにも増して民主党の瓦解状態と野党の無気力、民主党の選挙公約詐欺、等々、何一つ心に響く「朗報」が聴けなかったのに、「忍耐強い日本国民」は不満の声ひとつ上げなかった。地球全体を覆う「異常気象」、日本全体を覆う「異常政局」、シドニーから眺める「祖国の姿」に何か重大な異変が生じつつあるのではないかと心配し続け、窮極にある日本を救う方法を考え続けた一年でもありました。
 平成24年の年頭にあたり、政治に関する明るい「希望」から述べます。
 一つ目は、「大阪維新の会」の活躍です。現在日本の政党政治は全く機能せず、すでに末期的症状を呈していて、日本の政治を崩壊状態にしています。これは、民主党だけの責任ではなく戦後の「政党政治」の失敗の累積から来ています。その中で、70%近くも占めている二世、三世議員たちの無能さに加えて、彼らと特定利益グループの後援候補しか当選できない選挙制度に欠陥があります。そんな「政治的逼塞状態」の中で、先日の「都構想」を掲げて勝利した「大阪ダブル選挙」は、まさに幕末の志士活動に匹敵する「歴史的価値」があったと思います。橋下新市長の決断力と行動力は、幕末の坂本竜馬を彷彿させるものがあり、それに刺激された名古屋の河村市長、大村県知事たちの「追従構想」も含めて、日本の地方自治体制へ大変革をもたらすのみならず、必ず「中央政府のあり方」にも波及する可能性を持っております。日本への「道州制」導入は、行政組織の大改革のみならず、国家経営の根本にも大きな変革をもたらす潜在性を秘めています。その上、国の天文学的な借金を減少させ、垂れ流し状態の「赤字財政」を是正する「唯一の可能性」も兼ね備えています。各級レベルの議会、行政組織の統合、合理化と大幅な人員と経費削減、独立行政法人の見直し、等々、現体制では不可能な改革を、この「維新の会」は「国民の支持」のもとに遂行できる可能性があるからです。日本国民は、おとなし過ぎて自主性皆無の付和雷同型、珍しくて新鮮に見える物にすぐ飛びつきます。民主党の時も同様でした。国民は、次回の国政選挙で間違いなく「維新の会公認候補」に投票しますので、「政権奪取」も可能です。あとは、「維新の会」の政策実行能力の問題が残りますが、平成の「竜馬」が新機軸を打ち出して、強力な「舵取り」をすれば、官僚たちは優秀ですから何事でも実現可能です。どちらにしても「駄目もと」で、現今続いている無能内閣よりはマシなはずで、失敗しても「現状より悪く」はならないからです。そんな理由で「維新の会」の国政奪取に絶大なる望みを託しています。
 二つ目は、「長老連合」の旗揚げです。「亀の甲より年の劫」、亀井先生の旗振りに同調する政界長老が「揃い踏み」を試みています。これも「政界再編成」の一つの方法です。現体制では、与党も野党も共に政権担当能力も実力も無いから、長い経験を持つ彼ら「長老」の行動が「何かを変える」基点にはなるはずです。ただし、「石原都知事主導」が原則になります。「長老連合」全員がいくら頑張っても、体力的にせいぜい四年間くらいしか持たないはずですから、その間に「次期政権候補」を育てて「本物の育成」を待つのも選択肢の一つです。
 三つ目は、「首相公選」を掲げた国民運動を興すことです。旗振りは「維新の会」でも可能です。「アラブの春」ではありませんが「ツィッター」、「フェイスブック」等、若者を動かせる「インターネット」をフル活用して「新しい風」を吹き起こす事です。安保闘争、大学紛争、秋葉原族のように、何か「わけが分からなくても」若者が熱狂出来る「目標」を掲げて「一大運動」を引き起こせばよいのです。そのテーマが「首相公選」です。すべての若者は選挙権を持っています。彼らを惹きつける「首相公選制度実現」を主題に掲げて、付属的に老人受けをする「政治と政策」を提示すれば、現在各党にに分散している平均投票率50%の一部と「浮動票」のすべてが掻っ攫えて、「政権与党」になれます。「維新の会」が乗らなければ、誰か「旗振り候補」になりませんか? 「やる気」と「潔癖さ」を兼備した候補者ならば、アイデアはいくらでも提供します。
 さて次は、あまり新年の話題には相応しくない予測です。
 「野田政権」は、どちらにしても長く無いでしょう。彼の責任という事ではなくて、民主党自体が、すでに「崩壊」し始めているからです。2009年9月に政権を取ってから2年4ヶ月、彼らの選挙公約は何一つ実現していません。その上、鳩山、菅、野田と三人もの首相と幾人もの閣僚が、世論調査で「不適任」の烙印を押されています。鳩菅両人は自分の党員から引導を渡されました。その他ご存知の閣僚たちも退任寸前状態になっています。民主党には、この程度の人材しか居ないのですから、まして立派な総理大臣候補なぞ、望む方が無理なのです。現在の分裂状態の民主党が、一旦「解散総選挙」に持ち込めば、「民主党の惨敗」は必至ですから、「政権を保持」したまま代表の首を挿げ替えて、新代表で「政権維持」を図るはずですから、衆議院選挙は来年九月まではないと見ています。しかし、党内選挙で「だれが新代表候補になりますか?」、先回の「代表選挙」以上に「小物」選びの「茶番劇」にしかならないはずです。小沢一郎? 彼は多分「有罪」になると思いますし、もし党内で彼の再登場を許したら、国民は「民主党」を完全に見限り、この政党は消滅します。その間、内政、外政ともに「日本の劣化」は益々進行して、「国際的信用」を完全に失い、取り返しのつかない局面にまで突き進む可能性があります。
 神聖であるはずの「選挙公約」のすべてが「実現不可能」と判った今、民主党を信用している国民は一人もいないと思います。その上で、公約の議員定数、議員歳費、公務員総人件費の削減もせずに、国民に払わせる「消費税」増率を持ち出している現状を有権者は決して許すはずがありません。だからと云って、民主党に代わって「国政を担って欲しい」既存政党が一つも無いのが「現代日本の悲劇」です。
 汚職有罪判決で刑務所の「臭い飯」を喰っていた宗男先生が「仮釈放」でシャバに出てきた途端、何ら反省する様子もなく、「公民権停止中」にも拘わらず、しゃあしゃあと新党結成の旗揚げをしています。国税からの「政党助成金目当て」は明らかです。総額は一億円強、五人で分けても一人二千万円、無職の彼には「助成金様さま」で、新党を立ち上げたはずです。この程度の「倫理観」しか持ち合わせていない人物を選び続けた北海道の選挙民は、今、何を考えているのでしょうか?  一郎先生の公判が今月10日から再開されます。国民のすべてと検察が「有罪」と考えているのに、ご本人は「党員資格停止」中にも拘わらず106人もの民主党議員を傘下に納めて「党内党」作りで政治を壟断しようとしています。民主党は彼が参画して作った政党です。彼は、09年の衆議院選挙で政権奪取をした時の「選挙公約」策定にも参画しているはずです。その公約のすべてが「反故」にされ、国民は民主党の公約詐欺に引っかかったのも同然です。そんな立場の彼が、公判中にも拘わらず「党代表」の首の挿げ替えを画策しているのです。こんな民主党ですから「沈没する船からネズミが逃げ出すように」離党する党員が増えていますし、まだまだ増えるでしよう。野党に取っては「またとないチャンス」のはずですが、誠に残念ながら、このチャンスを生かせる「野党」も「人材」もいません。これは、現代日本の悲劇だとは思いませんか? 小筆が、未熟の「維新の会」や熟れすぎの「長老連合」に期待を寄せざるを得ない理由です。
 現在の国会は、「魑魅魍魎の世界」と何ら変わるところがありません。与野党共に、自分たちが「国民を騙している」という感覚がまるでないから、都合の悪いことには頬かむりをして、自分勝手なことだけを平気で実行しているのです。民主党の「選挙公約」違反は、重罪相当の詐欺と同じことです。彼らは、それさえ理解していないのです。「腐敗永田町」の実情がご理解戴けたと思います。
 「お目出度い元旦」早々、皆様の心を乱した事をお詫びします。このブログを始めて二年間、26回目の上梓ですが、やはり気になるのは「日本の将来」、その中でも特に「政治環境の悪化」を憂いています。「希望も夢も無い」今日、唯一見つけた光明、それが「維新の会」です。現代の日本では、彼らに頼る以外、何も希望がない・・・。悲しい現実ですが、この「希望の星」に夢を託せることを祈りつつ「お屠蘇」代わりの「白ワイン」で新年を祝います。日本にも皆様にも、佳き一年になりますように・・・。
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1 件のコメント:

  1. 明けましておめでとうございます。
    Syogi Loveです。
    今年もよろしくお願いします。
    これから、少しずつ書き込んでいくのでよろしくお願いします。

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