2015年8月17日月曜日

戦後70年の想い。

16-8-2015 Blog-(50) 「戦後70年の変遷」   すでに「戦後」も70年たったが、早いものである。想い起せば、小筆の昭和20  年8月15日は、現在の北朝鮮、平壌西側の港町「鎮南浦」で7才5ヶ月の時であり、その時の強烈な印象は今でも鮮明に憶え入る。それ以来「70年」、一体何が興  り、何が「失われた」のか? 小筆なりに総括してみたいと思う。 まず最初に、今大戦に敗退するまでの「日本の歴史」を振り返ってみたい。  我々日本人は、太古の昔から「国民戦争」という民族相殺の戦をしたことが無い世界史的に見ても珍しい民族であった。時代にもよるが、度々「内戦」は体験したが、それらは総て天皇在位下での、国内統治権への「争奪戦」であり、その戦争に民衆が 巻き込まれることはなかった。明治維新以後、世界の趨勢により、国防的見地から将兵の大量動員が要請されて「国民皆兵政策」が採用され、史上初めて「徴兵制度」による一般成年男子の兵役が義務づけられて、戦争への「国民の直接参加」が出現した。台湾征伐を初め、日清戦争、日露戦争、北清事変、シベリア出兵、第一次大戦、第二次大戦と続き、その一部分であった「大東亜戦争」へと続いたが、これが今日までの最後の大戦となり、以後70年間、日本は「戦争」をしていない。この大戦では、日本本土が無差別空襲で焼け野原になり、2発の原爆により、戦闘要員であった将兵のみならず、無辜の女子供を含んだ民間人までが「戦争に」巻き込まれ、290万余り非戦闘員が犠牲になって死亡した。その結果が、米国を中心とした「占領軍」による日本支配であった。その間、たったの5年間であったが、大和民族と云われた日本人に大きな変化が起った。その変化とは、この日本列島のみで、3千年以上にわたり、育み、受継がれて来た「大和民族」の特異性格と民情の変質に繋がった。   先ず、その主だった「民族的な変質」を述べてみたい。第一に、前大戦の終焉まで綿々と受け継がれて来た「皇室」への崇敬の念が、一部国民によって疎かにされ始めたために、皇室を中心にした「日本国民の一体感」と「日本人としての誇り」が希薄になったことが挙げられる。その第二は、家族内の「絆」が薄すれてきたために、日本独特の社会生活規範が、子孫に伝達されにくくなったことであり、第三の変化は、日本人全体の「公徳心」と他人を思い遣る「惻隠の情」が薄れ、利己的行動が増えて来たことも上げられる。そして、最も重大な第四の変化は、非日本人勢力の跋扈であり、それに対して国民が第三勢力の「国政関与」に無関心になって来たことが挙げられる。第五の変質は、若年層に浸透してきた「虚無感」の横溢も挙げられる。  どの一つを取上げても、国家百年の大計に係わる重大な問題であるにも係わらず、戦後政府も世間一般も「無関心」であり続けると共に、一部の国民を除いて「憂慮する階層」が極めて少なくなった。小筆の憂慮は、現状が続くと、世界に冠たる「良質の日本民族」の本質が失われ、個人主義的、利己的性格を本質とする他民族並みの「ただの民族」に成り下がってしまう恐れがある、と云うことである。以下、その理由を述べる。  先ず「皇室」の本源である。我々の元首であらせられる「天皇陛下と皇族」は、現在地球上70億人近い人類で構成される196ヶ国の中で、我々日本人一億三千万人弱の「日本民族」だけが戴いている「国家元首」であると共に、全世界で唯一「天皇」(Emperor)の称号で呼ばれる特別な在位にあるお方である。その歴史は、125代、2675年間も続き、ヲテシで表された「神代時代」含めると3165年間の「皇紀」を持つ世界唯一で、最古最長の万世一系の「皇統」を持った国家元首である。他民族も王族、皇帝、貴族を有していたが、近年に到り、その殆どが消滅し、現在では、英国、オランダ、北欧に少数の王族しか残っていないのが現実である。  この人類史に例を見ない日本の皇室を敵視し、解体する事を「党是」に書き記しているのが「日本共産党」であり、世界で既に死滅した「共産主義理論」を未だに信奉して、しがみ付き「飯の種」にしているのが彼らの正体であり、その「党員たち」である。その他に、自称左翼勢力や信仰カルト勢力があり、彼らの総てが、折あらば「人類の奇跡的な存在」である日本の皇室を消滅させようと意図している政治勢力である。このような徒党自体が、戦前の日本には存在しなかった勢力である。それに戦後新たに加わった「帰化人勢力」が、日本中の行政、司法、官警、マスコミ等々に浸透して、日本本来の「良俗」を毒し始めている。その典型が、公明党であり、民主党の跋扈であった。彼ら素人集団が、労働組合を支持母体に加えて衆参両院で勢力を増殖し、日本の国政を3年4ヶ月に亘り壟断して、国政と外交を破滅寸前にまで追い込んだ。労働組合や左翼的野党で「デマゴクー」の経験しか持たない彼らが、巧言を弄して勢力を伸ばし、日本の中枢に入り込んで「国政」を動かそうとしたのだから、機能しないのは当然の結果であった。幸いにして、良識ある「日本国民」によって、彼らの野心が阻止された結果、「安倍政権」が誕生し、日本の政治が「日本人の手」に取り戻されて、今日に到っている。  帰化人政党である、民主党、公明党、共産党や訳の解らない弱小左翼政党の存在は、栄光の歴史を誇る日本国の癌であるだけでなく、「国威失墜」と日本国民である事の「誇り」まで消失させようと懸命である。「国家への誇り」を失った民族の末路は、いともたやすく征服できるのが、人類史が証明するところであり、そのために民主党は、日本の「誇りを傷つけ」、「国富の消失」に努め、「円高政策、デフレ政策」増長を打ち出した。その結果、製造経費が上昇し、国家資産の根源である「輸出」が極端に減少し、失業率が上昇し、結果として「国富」を減少させた。併せて、中韓の訪日者をたやすく増やすために、「ビザ無し渡航」を認め、犯罪者の入国を容易にしたのみならず、在日外国人への「生活保護」「失業手当」「留学生奨学金」等々を増やしたのみならず、「地方参政権」まで与えようとさえした。その間の国富流失には著しいものがあった。彼らは、自己勢力を伸張させるために、未だに年端も往かぬ年少者たちを使い、反日デモへ駆り立て、未熟な青年たちを反日勢力に駆り立てている。  情操教育がしっかりと確立されていた戦前には、このような卑劣な行為は決して許されないことであった。それだけ、戦後の教育が乱れ続けている原因のひとつに、教育界が「日教組」という極左勢力に乗っ取られて、日本の正史を教えずに、左翼的、反日教育のみが実施され続けてきた結果、誰もが「歴史の真実」を教えてもらっていない、従って「教えられた事」の真実はおろか、「デマの真偽」さえも判断出来ない状況が醸し出されているのが現状である。  明治維新以降、戦中、戦後を通じて、日本の国際貢献には著しいものがあり、台湾が清国から、朝鮮半島が中国と自らの「王族と両班支配」による千五百年以上に亘る「奴隷状態」ら解放されたのも、全アジアが「欧米列強の植民地支配」から解放されたのも、総て「日本の進出と進攻作戦」があったからである。その上、彼らの独立資金の大半が、日本の投資と8千億円余りの戦時賠償金が原資となっている。その上、経済、インフラ整備の資金としてODAによる1兆円以上の支援を、現在も続けている。反日国家である共産党中国にも、あの徹底した反日韓国にさえも、この支援金を与え続けているのである。このODA支援は、戦前日本が提唱していた「八紘一宇」の精神の継承であり、台湾、朝鮮半島と満州に投下した膨大な国費を継承する日本の「平和主義」の実証でもある。  奇しくも、昨日は戦後70年の節目、前大戦の経験者の殆どが鬼籍に入られ、「新しい日本国民」に依って、「新世代の経世」が実施される時代に入る年頭に当たり、小筆の憂慮と希望を述べさせて戴いた。この美しい「祖国日本」を失わせないためにも、日本国民全部が、心を新たにして「安倍政権支持」の継続と支援を再確認して戴きたいと願っている。  小筆、この年になり、何か急に周辺が多忙になり困惑しているが、すべて「他人様へのご奉仕」と割り切って覚悟を決めている。そう云えば、来年3月か4月に、父を含めた6万余りの英霊を慰めるために「シベリア慰霊旅行」に誘われている。77才まで「生かしてくれた」亡父の恩に報いるためにも、ぜひ参加しようと決めている。 連絡先: kentokura@hotmail.com